SANSUIGO CHANNEL

企画展「山水郷のデザイン3 – 地域の価値の耕し方と伝え方」を開催

目次

■ 企画概要

「山水郷」は、”山水”の恵みと人のつながりから、豊かな営みが生まれている”郷(さと)”を意味する造語です。日本各地の山水郷で、仲間と共にその土地でしかできない仕事や生き方を愉しみながら創る、そんなデザイナーたちが日本を変えはじめています。

日本デザイン振興会/GOOD DESIGN Marunouchiがコロナ禍の2020年5月から配信を開始した「山水郷チャンネル」は、これまで日本のさまざまな地域でデザインに取り組む80名に及ぶデザイナーをゲストに招き、その生き方や地域風土に根ざした活動を紹介してきました。

この「山水郷のデザイン」展は、当事者である地域でデザインに取り組むデザイナーの目線、思考、そして言葉により、自身の活動を展示として立体的に表現いただく展覧会です。

3回目となる今年は、地域の風土、自身のバックグラウンドや考え方、さらに地域をデザインする手法に焦点をあて、TRUNK DESIGN(兵庫県神戸市)、イカハッチンプロダクション(滋賀県長浜市)、吉野敏充デザイン事務所(山形県新庄市)の3組による展示を行います。


■ 展示内容

展示1:TRUNK DESIGN「ローカルからグローバルへ:地域文化を編集し世界へとつなぐ」
Editor: 堀内 康広(TRUNK DESIGN)

神戸市垂水区にオフィス&ショップを構え、プロデュースからブランディングまで幅広くデザインを手がける。2011年には兵庫県のモノづくりを紹介する「Hyogo craft」を立ち上げ、商品開発から流通支援、海外展開を一貫して支援。近年は兵庫県にとどまらず日本全国のものづくりの支援を行い、自らが起点となりヒト・モノ・コトを結びつけ、新しい価値を創造するセルフプロジェクトも手がけている。

展示2:イカハッチンプロダクション「サバイブユートピア ようこそわたしたちのユートピアへ。」
Editor:イカハッチンプロダクション(船崎 桜/ワタナベユカリ/對馬 佳菜子/浅井 千穂/松浦 すみれ/MUTSUMI/荒井 恵梨子/堀江 昌史)

滋賀県長浜市(旧伊香郡)に縁あって移住した職種も趣味嗜好もバラバラな8人の女性たちが結成した「イカハッチンプロダクション」。年に一度、「田舎(ユートピア)に移住したオンナたちの日常(サバイブ)」を合言葉に雑誌「サバイブユートピア」を発行している。本展では「サバイブユートピア」と、2023年3月3日に発刊した2冊目の特集、”嫁”の内容の一部を展示化。これまで移住者と見なされてこなかった”嫁”たちが、地域のなかで代々引き継いできたものをリスペクトをもって紹介する。

展示3:吉野敏充デザイン事務所「土に叫ぶ」
Editor: 吉野敏充(吉野敏充デザイン事務所)

東京でグラフィックデザイナーとして会社経営にも携わったあと、山形県新庄市に帰郷。 地元産農作物などの販売を行うマルシェ、山形県新庄・最上地域広域季刊誌の制作・発行、山形県の工芸品のリデザイン・販路支援プロジェクトの運営など、地域資源を活用したプロジェクトを手掛ける。展示では帰郷して出会った人、一緒に作ったもの、動かしているプロジェクトを通して、この地域の歴史や風土に培われた「豊かさ」を叫ぶ。

■ オープニングトーク

会期初日に「山水郷のデザイン3」の出展デザイナー3組と、本展ディレクターの井上岳一・藤崎圭一郎両氏による対面および配信によるオープニングトークを実施します。トーク後には交流会も行います。

日時:7月14日(金) 19:30-21:00
会場:リファレンス新有楽町ビル Y205 (東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル2F)

ゲスト:堀内 康広氏(TRUNK DESIGN)/イカハッチンプロダクション(ワタナベユカリ氏・松浦 すみれ氏 予定)/吉野 敏充氏(吉野敏充デザイン事務所
モデレーター:井上 岳一氏/藤崎 圭一郎氏

詳細・申込は http://ptix.at/DZuk0s

■ 開催概要

山水郷のデザイン3 – 地域の価値の耕し方と伝え方
Growing Local Value : Three Cases of Sansuigo
会場:GOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区丸の内3-4-1新国際ビル1F)
会期:2023年 7月14日(金)- 8月13日(日)11:00-20:00/期間中無休・入場無料