SANSUIGO CHANNEL

伝統産業におけるものづくりのミドルウェアとして、世界が認める職人と技術の価値をつくる

70立川 裕大さん東京都

配信日

立川 裕大株式会社t.c.k.w 代表取締役

伝統技術ディレクター・プランナー

1965年、長崎県生まれ。
多種多様な伝統技術の職人と建築家やインテリアデザイナーの間を取り持ち、空間に応じた家具・照明器具・アートオブジェなどを別注で製作するプロジェクト「ubushina」を実践し伝統技術の領域を拡張している。東京スカイツリー、八芳園、パレスホテル東京、CLASKA、伊勢丹新宿店など実績多数。
また20年以上に渡って高岡の鋳物メーカー「能作」のブランディングディレクションなども手がけてきた。 2016年、伝統工芸の世界で革新的な試みをする個人団体に贈られる三井ゴールデン匠賞を受賞。 2017年より一般社団法人日本工芸産地協会の理事に就任。 2017年に産業観光をテーマにプランニングを手がけた能作新社屋工場がSDA日本サインデザイン賞とJID日本インテリアデザイン協会AWARDでの大賞をはじめ16の賞を受賞する。

伝統技術ディレクター、プランナーとして活躍する立川雄大さんは、ホストの井上岳一氏、藤崎圭一郎氏とも長年にわたってものづくりとデザインについて議論を交わしてきた仲間だ。2023年に20周年を迎えるプロジェクト「ubushina」は、デザイナーと伝統技術の職人の間を繋ぎ、唯一無二の空間やプロダクトを生み出す立川さんにしかできないプロジェクトだ。 その仕事のスタイルは、日本のさまざまな地域の伝統工芸や職人と関わり、そのものづくりの全てのプロセスに立ち会い、調整し、所謂コンピューターにおけるミドルウェアのような働きを担う。高岡の鋳物メーカー・能作など、職人を中心とするものづくり企業を世界に認知されるブランドへと変革してきた。年間生産額927億円、従業員数5.8万人という現在(2022年調べ)の伝統的工芸品の現状を憂慮する立川さんが描く、日本の伝統的ものづくりと職人の未来をきいた。