SANSUIGO CHANNEL

「この風景を残すために何ができるか」から考えている ー マイナスをプラスにする妄想と、本質を語ることばで土地の豊かさを共有する

78梅原 真さん高知県

配信日

梅原 真梅原デザイン事務所 代表

デザイナー

高知市生まれ。高知県在住。
「土地の力を引き出すデザイン」をテーマに「そこにあるもの」をデザインする。柚子しかない村の「ぽん酢しょうゆ・ゆずの村」。荒れ果てた栗の山から「しまんと地栗」。4Kmの砂浜を巨大ミュージアムに見立てる「砂浜美術館」。世界中どこにでもある新聞から「しまんと新聞ばっぐ」。秋田県の“美人”を“ビジョン”とする「あきたびじょん」。島根県・隠岐・海士町のアイデンティティ「ないものはない」のプロデュースなど。農水省の支援を受け、一本の川全体の生き方をブランディングする「しまんと流域農業organic」進行中。SBA (Shimanto Branchschool Administration)が取得できる、実技と座学の学校「しまんと分校」を四万十川ほとりに建設中。
毎日デザイン賞特別賞・武蔵野美術大学客員教授。

山水郷チャンネル満を持して、地域でデザインすることの第一人者である梅原真さんがご登場。 1980年にご出身である高知で梅原デザイン事務所を立ち上げられて以来、柚子しかない村の「ぽん酢しょうゆ・ゆずの村」(馬路村)や、四万十町の荒れ果てた栗の山から「しまんと地栗」、4Kmの砂浜を巨大ミュージアムに見立てる黒潮町の「砂浜美術館」をデザインするなど、土地の力をデザインで引き出すこと、「そこにあるもの」をデザインしつづけている。 幼少期から高知の全てがおもしろく、離れていた時期も休みの度に高知に帰ってその自然に夢中だったという梅原さん。 「デザインというより風景に思い入れがある」「この風景を残すために何ができるかで考えている」「風景がなくなることはその風景に関わる人にとっても自分にとっても絶体絶命。経済がつながらなければ風景がつながらない」と、開発が入らない土地や、効率が悪い一次産業など、通常"マイナス"とされること同士を掛け合わせ、数々の絶対絶命をプラスに変えてきたそのデザインの足跡を聞いた。 人が亡くなることを「満てた(満ちた)」と表現するような高知という土地の豊かさを、空想や妄想と、本質をつたえる言葉を駆使して、土地の人々に気づかせ、愉しさや誇りに変えていく方法は必見です。