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デザインの本質は人間らしくどう生きていくか ー久多と京都を行き来する中で培われた価値観

71中坊 壮介さん京都府

配信日

中坊 壮介Sosuke Nakabo Design Office

プロダクトデザイナー

京都市立芸術大学プロダクト・デザイン専攻卒業。英国Royal College of ArtのDesign Products科修士課程修了。 松下冷機デザインセンター、良品計画企画デザイン室、ジャスパーモリソンのロンドン・オフィス勤務を経てSosuke Nakabo Design Office設立。
現在プロダクト・デザイナーとして活動しながら良品計画企画デザイン室長、京都市立芸術大学非常勤講師。
Good Design賞、iF賞、IDEA、Red Dot賞など国際的なデザイン賞の受賞多数。
http://sosukenakabo.com

京都を拠点とするプロダクトデザイナーである中坊さんは、京都市左京区の最北端、滋賀県・福井県と境を接する山間の集落である「久多」にルーツを持つ。幼少のころから"みやこ"での生活と、久多の山に入り田畑を耕す"鄙"での二拠点の暮らしを当たり前のように送ってきた。デザインや物づくりへの関心も、農作業の中で道具やエンジンを扱うなかから生まれているという。やがてロンドンにわたり、世界的デザイナー、ジャスパー・モリソンの事務所でキャリアを積んだあと、帰国。現在は、自分の事務所を維持しながら、無印良品の企画デザイン室長を務めている。地域の人々の日常の中で文化が継承され、使う道具は自分で作るという中坊さんの久多での暮らしを知ると、そのデザインの核にあるものが改めてはっきりと見えてくるような気がする。