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山水郷からコモンの可能性について考える

44斎藤 幸平さん牧 大介さん岡山県東京都

配信日

斎藤 幸平

哲学者・経済思想史研究者

1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。
ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。
専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。同書は世界六カ国で翻訳刊行されている。日本国内では、晩期マルクスをめぐる先駆的な研究によって「学術振興会賞」受賞。25万部を超えるベストセラー『人新世の「資本論」』(集英社新書)で「新書大賞2021」を受賞。
*プロフィールは配信当時です。

牧 大介エーゼロ株式会社 代表取締役株式会社西粟倉・森の学校 代表取締役

1974年、京都府生まれ。京都大学大学院(森林生態学研究室)修了後、三和総合研究所(現在 三菱UFJリサーチ&コンサルティング)を経て2005年アミタ持続可能経済研究所を設立し所長に就任。主に農山漁村における新規事業の企画・プロデュースを手掛ける。
2009年2月に(株)トビムシ設立に参画し取締役就任。2009年10月に(株)西粟倉・森の学校を村役場と(株)トビムシの共同出資により設立し代表取締役に就任。2015年10月に(株)森の学校ホールディングス(現在のエーゼロ株式会社)を設立し、代表取締役就任。
主な著書に『ローカルベンチャー』(木楽舎)がある。
*プロフィールは配信当時です。

斎藤幸平さんは、ベストセラー「人新世の『資本論』」の中で、資本主義の限界を超える鍵を「コモン」に求めている。 コモンとは、社会的に人々に共有され、管理される富のこと。コモンこそが潤沢さの源泉であり、このコモンの領域を広げていくことで人は豊かに生きることができるようになるのだというのが、晩期マルクス=斎藤さんの考えだ。 岡山県西粟倉村は、この「コモンの再生」を掲げて、地域の再生に取り組んできた村だ。 斎藤さんが構想してきた理念型としてのコモンと西粟倉の実践のコモン。この二つのコモンを軸に、コモンの可能性について考える。 「山水郷のデザイン - 自立共生のためのナラティブ - 」展に合わせて開催するオンライントークイベント。