SANSUIGO CHANNEL

育った町とお世話になった町の人々のために – 神山町を未来につなぐ「大埜地の集合住宅」

77馬場 達郎さん徳島県

配信日

馬場 達郎一般社団法人神山つなぐ公社

代表理事

1983年神山町生まれ。6年間の地元銀行勤務の後、神山町役場に入庁。
農業委員会や、1年間の徳島県庁の出向を経て、2016年度から総務課で地方創生担当者として、大埜地の集合住宅などに携わる。
2020年度に神山町創生戦略・第2期の施策づくりをまとめ、2021年度からはその実行にむけて、神山つなぐ公社に出向。

2022年度グッドデザイン賞受賞企画第二弾、Best100を受賞した「神山町・大埜地の集合住宅」をプロデュースした一般社団法人神山つなぐ公社の代表理事、馬場達郎さんがゲスト。 山水郷チャンネルで神山町のクリエイターをご紹介するのは三人目だが、神山町生まれのネイティブは初登場。町内に高校がないため、高校入学時から町を離れ、大学卒業後県外勤務なども経験した後、「子供のころお世話になった商店街や町の人の顔が思い浮かび」とUターンで神山町役場に就職。すでに町に移住者が徐々に増えている段階ではあったが、自身としては「同世代がどんどん流出している、なんとかしないと」という感覚だったという。 「神山つなぐ公社」は神山町が地方創生の施策として2015年にとりくんだ「まちを将来世代につなぐプロジェクト」をきっかけに設立された官(町役場)と民(私企業)をつなぐ「コモン」を推進する機関。町ともに町を未来につなぐプロジェクトを手掛けている。 町営住宅である「大埜地の集合住宅」は神山つなぐ公社が手掛ける初の大規模公共事業。増加する移住希望者に対し住環境を供給する。ただ「住宅を作る」という事業だけでなく、この事業にまつわるさまざまなポイントで町をより良くするための仕掛けが随所にデザインされており、この間の神山つなぐ公社の取り組みの集大成とも言えるだろう。 120%やり切れた、という馬場さんは町の職員としてこの集合住宅の企画の段階から携わり、建設中の2021年からつなぐ公社に出向。この事業を経て、町にいろいろな顔の見える協力者が増えたことが一番の収穫という。 つなぐ公社が町に果たした役割が明示された回であり、さらに神山で育った馬場さんが語る「神山町の普通のくらし」を垣間みられる配信になっています。