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地場産業のデザインに100%注力する。デザインのミッションは”売って”デザインの結果にコミットすること。

82堀内 康弘さん兵庫県

配信日

堀内 康弘トランクデザイン株式会社 代表取締役

クリエイティブディレクター・デザイナー

1981年兵庫県生まれ。 2009年に「TRUNK DESIGN」を神戸市垂水区にオフィス&ショップをオープン。地場産業や伝統工芸のプロデュースやブランディングのディレクションやデザインを幅広く手がる。
2011年には兵庫県のモノづくりを紹介する「Hyogo craft」を立ち上げ、アパレル・お香・ステーショナリー・テーブルウェアなど自社でプロデュースし、9ブランドを展開。 現在は兵庫だけではなく、日本全国の地場産業や伝統工芸のプロデュース・ブランディング・国内外の販路開拓や地域ブランドディングなどを一貫して支援。
2020年、新型コロナウイルス拡大の影響で止まってしまった流通を新たな形で作り手と使い手をつなげるオンラインマーケットクラフト「LOCAL CRAFT MARKET」をスタート、2021年より、日本各地のクラフト産地をめぐる観光事業「LOCAL CRAFT JAPAN」を立ち上げる。
2018 Taiwan design award GOLDEN PIN受賞
2019 Good design award best100・best focus受賞
2021 HKDA GLOBAL DESIGN AWARD(Hong Kong)プロダクト部門審査員

神戸・垂水区でトランクデザインを率いるクリエイティブディレクター/デザイナーの堀内康広さんをゲストにお迎えします。現在トランクデザインではクリエイティブ・デザインの仕事のほか、街に開いたデザイン事務所としてショップ&カフェを運営。自らメーカーとしても商品開発した9ブランドを展開いる。さらに協業先だった印刷会社の事業終了を受けてそれを丸ごと継承、自社の印刷部門とするだけでなく、ものづくりの現場を知ってもらおうと「町の印刷所」として地域に開いている。地場に長く続くものづくりにデザインを活かしたいという思いは地元兵庫県を超えて日本全国へ。コロナ禍の中、オンラインで地域と海外が直接繋がる仕組み「Local Craft Market」「Local Craft Japan」を立ち上げたている。 アルバイト時代、若くして店舗やスタッフをマネジメントするスキルを身につけ、その後印刷会社で広告のデザイナーとして働き、独立。「誰が作ったかも知らない商品を"良いもの"として広告する仕事をこの先60まで続けられるか?」と疑問を抱いていた中、2009年に出会った地元メーカー「神戸マッチ」との出会いが堀内さんの道を変えた。 地域を長らく支えてきた産業を復活させることは町づくりにつながっていくと確信。地場産業の仕事に100%の力を注ぐことを決意、工場に通いながらさまざまな商品開発をおこなった。開発に3年半の年月をかけたマッチ型のお香「hibi」は現在35カ国で3億円を売り上げるまでに成長している。さらに、兵庫県のものづくりに注目し、自社店舗で販売できることを背景に、地域ブランド「HYOGO CRAFT」を自主的に立ち上げ。それぞれの産地や商品にマッチした商品開発や販売方法でさまざまなブランドをプロデュース、卸まで手掛けて販路を広げている。デザインは商品を作るだけでなく、自ら売ることも担い、作り手に戻すことまでに責任をもつこと、という信念のもと、今では地域産業を海外に繋げることにも積極的に取り組む。